チタンについて

【新技術・新意匠素材】ブラックチタン

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ブラツクチタンとは?

これまでのチタンの意匠表現

チタンの元来の色合いはシルバーです。
ステンレス鋼やアルミと見比べるとシルバー色ですが少しだけ光の加減ですが茶系の色合いです。 シルバーのチタンをそのまま使う事も多いのですが、やはりチタンは発色やイオンプレーティングで鮮やかな色合いで表現する事が出来る数少ない金属です。塗装ではなく、チタン自身の酸化膜を操作する事で発現する虹色の発色。チタンへチタン自身を蒸着し強度と色合いを作り出す、イオンプレーティング。これまで、チタンは鮮やかな虹色や黄金色を身にまとい意匠を表現してまいりました。

このように、従来は鮮やかな色調や荘厳さが際立った表現を行って参りましたが、エレガントで落ち着いた雰囲気のブラックチタンの期待が高まっておりました。そこで、長年の研究開発の末、【ブラックチタン】の開発が成功し、ようやく市場へ展開できるようになりました。

ブラックチタンのメカニズム

ブラックチタンは従来の意匠表現で用いる、“電解発色”や“イオンプレーティング蒸着”等の製法は用いていません。 もちろん塗装をして黒色化しているのでもありません。表面に微細な環境を創り上げる事で黒色化します。

チタンそのままの黒色です。素材感のある黒色のチタンは従来のカラーステンレス等と比較して格段に自然で趣を持った意匠金属となります。ですから、屋外使用においても性能はチタンそのままの性能を維持しますので、海辺の厳しい環境下でも性能が落ちる事はございません。

ブラックチタンの特徴

耐食性:純チタン同様
機械特性:純チタン同様

鋭利なもので傷をつけるとブラックチタン層が破壊されて素地であるシルバーチタンが出てきます。傷は消えませんが性能は純チタン同様の性能です。

ブラツクチタンの歴史

約10年ほど前、お寺の屋根に黒色のチタンをご使用されました。
これが屋外用途では初のものと思います。あれから約10年経過し今も荘厳さを維持しています。

この黒色チタンは弊社が製造したものではありませんが、頂上で煌めく【宝珠】は弊社の意匠黄金色チタンです。

ブラックチタンの風合い

実際にブラックチタンがどのような風合いなのか、まずは本来の色合いであるシルバー色と比較していきます。

かなりコントラストの差のある黒色となります。

最新のブラックチタン 採用実績

日本の文化を後世に伝え、悠久の時を超える伝統建築。長い年月に耐えるため、黒色チタンはその性能を思う存分発揮します。

ご採用:康和建工株式会社様施工
【圓妙寺 様】
命名 :曇り漆黒の六葉

企業様向けサイン

新社名を携え新たな飛躍を成し遂げられたシグマット様サインにオールチタン製のブラックチタンをご採用頂きました。

ご採用:オオサカネーム様/ライオン堂様

ブラックチタンのバリエーション

ブラックチタンのバリエーションは今後ますます増えてまいります。現在のラインアップをご紹介します。

ブラックチタンとゴールデン・シルバーチタンの組み合わせ

現行のシルバーチタンやゴールデンチタンとの組み合わせで表現できる意匠の例を加工品も含めてご紹介します。まだまだ、素材から発展できていませんが、これからどんどん皆様の意匠イメージを膨らませる提案を行って参ります。

まとめ

新技術・新意匠チタンの【ブラックチタン】はいかがだったでしょうか?まだまだ生まれて間もない意匠金属材料ですのでこれからに期待して頂ければ幸いに存じます。

これまでに表現できなかった、自然な黒色。

そして、チタンでしかできない素材感のあるブラックチタン。

まず、アートワークや金物、サイン、壁面、什器パーツ等、皆様のインスピレーションを刺激する意匠金属として、ご提案申し上げます。

どうぞ、今後のブラックチタンにご期待ください。