ビーズブラストは全面を均一な梨地にするだけでなく、投射条件やマスキングを調整することで、濃淡が連続的に変化するグラデーションや部分模様を表現できます。本記事では元記事の#400ステンレス試験と屋内外比較を整理します。
01ビーズブラストのグラデーションとは
グラデーション加工では、ブラストの強さ・時間・距離・移動条件などを段階的に変え、反射の強さを連続変化させます。色を塗り分けるのではなく、表面粗さと反射の差で濃淡を見せる方法です。
02ブラスト加工の基本
ビーズブラストはガラスやジルコニアなどの球状メディアを吹き付け、金属表面へ微細な凹凸を作る加工です。基礎はビーズブラストとは?、ブラスト全般はブラスト加工とは?をご覧ください。
03部分ブラストで模様を描く
元記事では、日本古来の「雪持柳」をステンレス樹脂複合板へ部分ブラストし、鏡面部と梨地部のコントラストで模様を浮かび上がらせた例を紹介しています。






へのグラデーション表現.jpg)
へのグラデーション表現2.jpg)




04#400下地でのグラデーション
グラデーション試験では、識別しやすいよう#400バフ研磨ステンレスを下地に使用しています。元記事では、未加工の#400面と、濃いグラデーション、中間、逆方向の薄いグラデーションを並べて比較しています。
#400や鏡面下地の違いはステンレスミラーの見え方比較も参考になります。
05加工条件で変わる濃淡と方向
| 調整要素 | 見え方への影響 |
|---|---|
| 投射量・時間 | 梨地の強さ、光沢低下 |
| ノズル距離・角度 | 濃淡や境界の変化 |
| 移動方向 | グラデーションの向き |
| 下地研磨 | 残る映り込み・コントラスト |
06屋内と屋外で見え方が変わる理由
同じ試験片でも、屋内照明と屋外自然光では見え方が変わります。鏡面成分が残る部分は周囲を映し込み、ブラストが強い部分ほど反射像がぼけるため、背景や見る角度によってグラデーションの認識が変化します。
屋内で明瞭でも屋外で弱く見える場合、その逆もあります。採用前に実際の光条件で確認することが重要です。
07仕様決めのポイント
仕様決めでは、下地、最も濃い領域、最も薄い領域、方向、境界の柔らかさ、見る距離、照明を共有します。大判パネルではサンプルから実寸へ拡大した際の見え方も確認します。
ブラスト下地の影響はブラスト加工は下地で決まるも参考になります。
08FAQ・まとめ
ビーズブラストで色のグラデーションを作るのですか?
基本は色ではなく、表面粗さと反射の差で濃淡を表現します。
グラデーションの方向は変えられますか?
加工条件とノズル移動を調整することで方向や濃淡を変えられます。
屋内サンプルだけで決めてもよいですか?
光環境で見え方が大きく変わるため、可能なら設置環境に近い条件でも確認します。
まとめ
ビーズブラストのグラデーションは、加工条件と下地反射を組み合わせて濃淡を作る意匠技術です。最終的な見え方は光と背景にも左右されます。