薄いチタンをケイカル板へ接着したコンポジットパネルは、意匠面をチタン、裏面を不燃系下地材として構成できる一方、接着強度や衝撃時の破損が設計上の確認点になります。本記事では元記事の実使用想定試験を整理します。
01試験の目的
元記事では「すぐ剥がれないか」「ケイカル板が割れないか」「物を落としたらどうなるか」といった疑問に対し、床を想定した荷重・衝撃試験を行っています。これは特定構成の比較・開発試験であり、すべての床用途や法規適合を保証する試験ではありません。
02パネルの材料構成
| 項目 | 元記事の構成 |
|---|---|
| 表面材 | ND20チタン 1.0mm |
| 下地材 | ケイカル板 6.0mm |
| 表面仕上げ | チタンラグ |
| プライマー | カチオンシーラー |
| 接着材 | 弾性マスチック系 |
薄板パネルの構成一般はステンレスパネルの作り方も参考になります。
03試験方法
元記事では、荷重、荷重+衝撃、追加衝撃、落重、台車通過など複数の試験を行い、使用時の局所荷重や衝撃を確認しています。試験状況は動画と写真で記録されています。




















04荷重・衝撃試験
荷重試験では「変化なし」と記録され、複数の衝撃試験でも接着構成と下地材の状態を確認しています。元記事のまとめでは、開発した構成が試験した範囲の衝撃・荷重に対して耐久性を示したとしています。
05落重・台車通過試験
落重試験と台車通過試験では、点的な衝撃と繰り返し通過を想定しています。表面チタンが凹むような衝撃でも、元記事ではケイカル板が割れて崩れる状態は確認されなかったと記録しています。
06確認できたこと
指定された材料厚・プライマー・接着材の組み合わせで、試験した荷重・衝撃に対する挙動を確認できたことです。別の板厚、接着剤、下地、施工条件では結果が変わるため、仕様変更時は再評価が必要です。
07設計へ使う際の注意
実案件では、面積、支持間隔、下地固定、接着剤の塗布量、養生、温湿度、端部、水分、火災安全なども確認します。床用途なら滑り、摩耗、段差、局所荷重も別途検討が必要です。
08FAQ・まとめ
この試験で床材として使えることが証明されていますか?
特定構成での荷重・衝撃挙動を確認した開発試験です。床用途の最終適合は、設計荷重、法規、施工条件などを別途確認する必要があります。
接着剤を変えても同じ結果ですか?
同じとは限りません。元記事は弾性マスチック系接着材とカチオンシーラーの組み合わせです。
表面が凹んでも下地は割れませんか?
元記事の試験では、表面が押し込まれる条件でもケイカル板の破損は確認されなかったと記録されています。別条件では再確認が必要です。
まとめ
チタン1.0mmとケイカル板6.0mmのコンポジット構造は、元記事の荷重・衝撃試験で接着と下地の耐久挙動を確認できました。実案件では同じ構成・施工条件かを確認して評価します。