Yシャツのストライプ柄を着想に、チタンの研磨方向と色調の見え方を組み合わせたデザイニングチタンの事例です。単純に柄を転写するのではなく、同じ板の中で研磨による反射差をつくり、ラインの色が変化して見える表現を目指しました。
01Yシャツ柄を金属へ
海外案件で、身近なYシャツのストライプを金属表現へ置き換える要望がありました。元になる柄はシンプルな直線ですが、チタンならではの光の反射と研磨を利用し、見る角度でラインの印象が変化する意匠へ展開しました。

02デザインのポイント
ポイントは、単純なストライプを描くのではなく、ライン部分と周囲の研磨条件を変え、チタン表面の反射差によって色調が変わって見えるようにしたことです。
| 設計要素 | 狙い |
|---|---|
| ストライプ | Yシャツの規則的なラインを引用 |
| 研磨方向 | 反射方向を変える |
| 研磨条件 | 同一板内で明暗・色調差をつくる |
| チタン素材 | 素材固有の光の見え方を生かす |
03研磨による色調変化
本事例では、塗装でストライプの色を付けるのではなく、同じチタン板に異なる研磨を施し、光の反射差によってラインを表現しています。見る方向や照明によって明暗が変わるため、固定色とは異なる動きのある表情になります。
チタンの表面表現についてはデザインチタン、加工方法はチタンの意匠デザイン加工で詳しく解説しています。
04仕上がり


同一板の中に研磨差をつくることで、ストライプが色の違いのように見える表面となりました。
05チタン意匠の設計
チタンのデザインでは、色を加える方法だけでなく、研磨方向、粗さ、光沢、照明条件によって素材色そのものの見え方を設計できます。実案件ではサンプルを動かし、複数の角度・照明で確認することが重要です。
実物確認についてはMAKO大阪サンプルステーションも参考になります。
06関連技術
07FAQ
ストライプは塗装で色を付けていますか?
本事例では、同じチタン板へ異なる研磨を施し、反射差によって色調が変わって見える表現を使っています。
見る角度で印象は変わりますか?
研磨方向による反射を利用しているため、照明や見る角度によってラインの明暗や印象が変わります。
08まとめ
Yシャツのストライプをチタンへ表現した本事例では、柄をそのまま転写するのではなく、研磨による光の差をデザイン要素として利用しました。日常にあるモチーフを金属の素材特性へ翻訳することで、チタンならではの動きのある表面をつくることができます。