【焔天目チタン®】宇宙を感じさせる幻想を永遠の金属へ翻訳する

宇宙を感じさせる幻想を、永遠の金属へ翻訳する。

焔天目チタン®は、国宝・曜変天目が見せる宇宙のような幻想を、チタンという永遠の金属の表面へ翻訳した意匠チタンでございます。塗装でもメッキでもありません。大気中の空気と熱との反応によって表面に極薄の酸化皮膜を形成し、光がその膜の中で干渉し合うことによって発色しております。色素を用いていないため、経年による色あせや剥離が起こりません。環境負荷物質も一切使用しておらず、屋内・屋外を問わず、温泉地や沿岸部のような過酷な環境でもご採用いただけます。

01焔天目チタン®とは

一椀の茶碗の中に、宇宙が閉じ込められている。

国宝・曜変天目。その黒釉の奥に浮かぶ星々の光を見た者は、誰もが言葉を失うといいます。

私たちは、その幻想をチタンという永遠の金属の表面へと翻訳することを試みました。

焔天目チタン®は、単なる意匠表面ではございません。それは、建築という器の中に宇宙を宿すための、ひとつの思想でございます。

漆黒の奥に浮かぶ光。見る角度や光の当たり方によって、瑠璃色にも、金色にも、虹色にも変化する宇宙。

02曜変天目という宇宙(焔天目チタン®)

曜変天目は、世界に三椀しか完全な形で現存しないといわれる、南宋時代に生まれた奇跡の茶碗です。

漆黒の釉薬の中に浮かぶ無数の光の斑点は、見る角度や光の当たり方によって、瑠璃色にも、金色にも、虹色にも変化します。

その様は、まるで夜空に瞬く星雲そのものであり、椀の中に小宇宙が閉じ込められているかのような、荘厳で幻想的な印象を人々に与え続けてきました。

偶然と技術が幾重にも重なり合って生まれたこの発色は、決して人為的に完全な再現ができるものではありません。だからこそ、それを見た者の心には、自然の摂理そのものへの畏敬の念が宿ります。

私たちが強く惹かれたのは、曜変天目が内包する三つの精神性でございました。

幻想 ― 見る角度と光によって表情が変わり続けること
高貴 ― 人の手だけでは到達できない色であること
荘厳 ― 小さな器の中に無限を感じさせること

この精神性を、建築という現代の空間の中に、金属という永遠の素材を通して再現できないか。そこから焔天目チタン®は生まれております。

03なぜチタンなのか ― 幻想を永遠の金属へ

チタンは、酸にも塩にも、時の流れにさえも侵されにくい、地球上でもっとも永続性に優れた金属のひとつです。

私たちは、この「変わらない金属」の表面にこそ、曜変天目が持つ「一瞬にして永遠であるかのような美」を宿すことに意味があると考えました。

移ろいやすい幻想を、決して朽ちることのない素材へと定着させる。それこそが、焔天目チタン®という名に込めた思想でございます。
焔天目チタン®の幻想的な表面意匠

建築や空間の中に焔天目チタン®を配置することで、その空間全体の印象は大きく変わります。

壁の一面に、あるいは天井の一角に、あるいは家具の意匠として。宇宙を思わせる幻想的な表情を持つ金属がそこにあるだけで、空間はただの機能的な箱ではなく、訪れる者の心に無限の広がりを感じさせる場所へと変わっていきます。

それは、デザイナーや建築家が長年追い求めてきた「余白の中に物語を宿す」という営みに、新たな選択肢を加えるものだと考えております。

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04焔天目チタンはどうやって発色しているのか ― 光干渉膜という原理

焔天目チタン®の色は、塗料でもメッキでもございません。大気中の空気と熱との反応によって発生しております。

表面に極薄の酸化皮膜を形成し、光がその膜の中で干渉し合うことによって発色する、光干渉膜という現象です。

これは、シャボン玉の表面や、蝶の羽根が虹色に輝く原理と同じものです。

つまり焔天目チタン®の色彩は、自然界に存在する現象と何ら変わらない、純粋に物理的な発色でございます。

光干渉膜によって発色した焔天目チタン®

塗料やメッキではないからこそ、経年による色あせや剥離が起こりません。表面に定着しているのは色素ではなく、金属そのものが持つ「膜の厚み」という情報だけだからです。

空気と熱
極薄の酸化皮膜
光の干渉による発色

塗装・メッキとの違い

焔天目チタン®と塗装・メッキの違い
比較項目焔天目チタン®塗装・メッキ
色の正体酸化皮膜の厚み(光の干渉)顔料・被覆金属の層
色の由来金属表面そのものの変化表面に別の物質を載せる
色あせ起こりません経年で生じうる
剥離起こりません生じうる

この特性の実現には、当社が長年培ってまいりましたミステリアスミラー®技術や、原初の削り®の技術など、複数の技術を複合的に組み合わせております。

数値だけでは制御できない領域を、「金属化粧師」の意識を持つ職人と、職人の手の動きをもとに開発した自社開発設備が支えております。

焔天目チタン®とは、思想と技術と自然の摂理が重なり合って初めて生まれる、ひとつの結晶です。

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05なぜ環境負荷物質を使わないのか

焔天目チタン®の発色技術において、私たちが最後まで譲らなかった条件がございます。

それは、環境負荷物質を一切用いないということです。

一般的にチタンやステンレス、アルミニウムを発色させる工程では、酸やアルカリといった劇薬が用いられることが多くございます。もちろん排水処理を適正に行えば問題は生じませんが、それでもなお、私たちは可能な限り負荷物質に頼らない道を選びたいと考えました。

焔天目チタン®は、空気と熱だけで色をつくります。そのすべての工程においても、環境負荷物質を発生させないという姿勢を貫いております。

06焔天目チタンの過酷な環境での耐久性

焔天目チタン®の美しさは、脆さと引き換えに得られたものではございません。むしろその逆です。

チタンという素材が本来持つ卓越した耐食性は、この意匠を施した後も、いささかも損なわれることがありません。

  • 温泉地のような塩素系薬剤を含む過酷な環境下
  • 沿岸部のような対塩害地域
  • 屋内・屋外を問わない空間

これは、色彩を「塗る」のではなく、金属自体の表面構造を「変化させる」ことで生み出しているからこそ実現できる特性でございます。

耐久性と意匠性を備えた焔天目チタン®

建築とは、本来、その土地に生きる人々の文化や風習、そして思いを次の世代へと引き継いでいく器だと感じております。

焔天目チタン®は、その器の一部として、色あせることなく、朽ちることなく、悠久の時を超えて存在し続けます。

▶ 採用環境が決まっている場合は、母材や仕様のご提案が可能です。使用環境をお聞かせください

07焔天目チタンは空間のどこに使えるのか? ― 当社の事例をご紹介


片瀬江ノ島駅 IP-Goldチタン屋根

片瀬江ノ島駅 IP-Goldチタン屋根

竜宮城を模した小田急電鉄様 片瀬江ノ島駅の屋根飾りに、当社と日本製鉄様が共同開発したIP-Goldチタンが採用されました。設計・施工は清水建設様。相模湾沿岸という塩害環境にありながら、塗膜に頼らない発色のため剥離も色褪せも起こりません。緑色部は陽極酸化チタンです。同じ素材が表面処理だけで二色を描いております。

>>片瀬江ノ島駅 IP-Goldチタン屋根の詳細はこちら


温泉・スパ空間 内装天井材

温泉・スパ空間 内装天井材

SPAWORLD HOTEL&RESORT様のモダンバリエリア天井に、ミステリアスミラー®チタンリップルスが採用されました。高湿度・薬剤・水滴という過酷な環境でも、チタンの耐食性が意匠を守ります。特殊バフミラーが水面の反射を映し、リップルスの揺らぎが光を柔らかく拡散。移ろう水の印象を、天井という静止面に留めております。

>>温泉・スパ空間―内装天井材の詳細はこちら

08おわりに ― 幻想を空間へ

焔天目チタン®は、皆様が思い描く美しい幻想的な世界を、現実の空間の中に具現化するための、ひとつの手がかりでありたいと願っております。

国宝が私たちに見せてくれた宇宙を、建築という現代の営みの中に、静かに、そして永遠に宿すこと。

それが、この意匠に込めた私たちの祈りでございます。

焔天目チタン®をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。

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