ステンレスについて

ステンレス研磨とは?

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金物業界で良く聞かれるステンレス研磨という表現があります。
このステンレス研磨ですが、実に幅広い意匠デザインや機能があり、業界も多岐にわたります。
一般的にステンレス研磨品という表現の場合、バフ研磨という磨きの事を指すことが多いです。
バフ研磨というのはサイザルバフに代表されるような布状の物を回転させ、研磨する対象に当てて磨く事を言います。

 

 

バフ研磨板材の作り方

どうして研磨するのでしょうか?
こちらをご覧ください

では、それ以外のステンレス研磨について、事項より説明します。

様々なステンレス研磨の種類

最も汎用的な装飾用ステンレス研磨 ヘアライン

ステンレス鋼板の磨きといえばバフ研磨。
ステンレス研磨で装飾用として最もポピュラーなものはヘアライン研磨です。

ひとつ問題点としては、このヘアラインの研磨筋目と交差するように傷が入ると大変見た目が悪くなります。天板に使用するのはお勧めしませんが、どうしてもという事であれば、傷の入りにくいヘアラインをご提案しています。

普通のヘアラインを天板に使用するとこのように傷だらけになります。どうしてもという場合は傷のつきにくいヘアランのをお勧します。ステンレスヘアライン研磨についての情報は以下もご覧ください。

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万能な意匠ステンレス研磨仕上げ バイブレーション

現在は多くの場所で見かけるようになったバイブレーション研磨。ステンレス研磨の意匠仕上げの中ではヘアラインのつぎに良く使われる仕上げです。

万能という表現が意味するところは、まず、加工しやすいところです。ステンレス研磨品の加工泣かせが溶接修正です。

バフ研磨やヘアラインは比較的簡単ですが、バイブレーション研磨はそれに匹敵する簡単さです。鏡面研磨やブラスト研磨の溶接修正は難解を極めますが、バイブレーション研磨はどんな形状でも比較的簡単に出来ます。また、バイブレーション研磨の仕様にもよりますが、傷が目立たたないバイブレーション研磨もありますので用途が広がります。

メンテナンスでも無方向研磨であるので、掃除が容易です。これが万能と言われる所以です。

その他、バイブレーション研磨に関する情報は以下もご覧ください。

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エレガントですが加工が難しいブラスト研磨

ブラスト仕上げは、投射材というガラスや砂、鉱物や金属などを噴射して研磨する手法です。 様々な用途で使われております。塗装のように、吹き付けるだけなので【簡単じゃないの??】と思われていますが、これが一番難解な仕上げになっています。

なぜ、ブラスト仕上げが難解かというと、溶接修正が極めて困難だからです。現場補修などを行う場合は大規模な養生が必要となり、作り替えた方が安い場合もあります。

エレガントで美しい外観と反して、加工は滅法面倒です。
ステンレスの表面の状態で光沢が変わります。
ブラスト仕上げの板材は加工傷などの注意が必要です。

加工品を創る場合は、【研磨する順番】がとても大切になります。
弊社では、長年のノウハウにより皆様に最適なステンレスブラスト商品を提供しておりますので、【こんなものを作りたいとか、こういう用途で】と事前にお知らせ頂くと丁寧に対応しております。

その他、ブラスト研磨に関する情報は以下もご覧ください。

ブラスト加工とは?特徴とよくある問題点を解説

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鏡の様な意匠 鏡面研磨

鏡面研磨加工はバブル経済期には非常に多くの建物に使用されていました。
いまは、建物ではあまり見かけなくなった仕上げです。 屋外に鏡面研磨をそのまま使用すると反射公害になったりしますので、時代の変遷で用途が変わってきた仕上げとなります。
現在は、什器等や、アートワーク、自動ドアの三方枠や建具など、面積がさほど大きくない分野へ使用されています。
一方、鏡面研磨は表面が極めて平滑です。 それゆえ錆が発生しにくい特徴があります。
また、とてもゴージャスな仕上げなので、サインには最適な意匠表現となります。

最近では、その鏡面の荘厳さを活かした3D表面を用いる事で、光を拡散し、映り込みを変化させることで新たな空間意匠が生まれています。

その他、鏡面研磨に関する情報は以下もご覧ください。

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まとめ

ステンレス研磨と言われると、ついつい磨き材 バフ研磨を想像します。
しかし、ステンレス研磨にはオーソドックスな仕上げでも、バフ、ヘアライン、バイブレーション、ブラスト、鏡面と5種類も存在しています。
それぞれの仕上げが用途やデザインでバリエーションが多岐にわたります。
是非、使用される用途や環境、そして想像される空間デザインなどを一緒にお話させて頂ければ、ご満足いただける意匠や機能をご提供できます。

ステンレス研磨は自由度の高いとても創造性豊かな仕上げです。
どうぞよろしくお願いいたします。