カスタム意匠金属とは?デザイナーのイメージをステンレス・チタンで具現化

意匠金属は、カタログから仕上げを選ぶだけではありません。柄の大きさ、研磨方向、反射、色、素材、形状を調整することで、デザイナーが描く空間イメージに近づけることができます。本記事では、MAKOが行うカスタム意匠金属の考え方と、4つの具体事例から設計の進め方を紹介します。

01カタログ品から一歩進める意匠金属

ステンレスやチタンの意匠材は、標準仕上げを選ぶだけでも空間の印象を大きく変えられます。一方で「柄をもう少し大きくしたい」「ランダム性を強めたい」「映り込みを残したい」といった要望では、既製品の範囲を超えた調整が必要です。

MAKOでは、表面仕上げ研磨デザインチタンなどの技術を組み合わせ、イメージを実際の金属面へ置き換えていきます。

02カスタムできる要素

要素 調整例 見え方への影響
大きさ・密度・ランダム性 スケール感、リズム
研磨方向 縦・横・斜め・複合 反射方向、立体感
光沢 鏡面・半光沢・マット 映り込み、明暗
素材 ステンレス・チタンほか 色調、耐食性、重量
形状 平板・曲げ・3D・パネル 陰影、施工性

実施設計では、柄だけでなく板厚、寸法、下地、目地、固定方法まで含めて確認します。金属パネルの構造は意匠金属パネルの選定と取付も参考になります。

03事例1:麻の葉模様をステンレスへ

伝統柄「麻の葉」をそのまま印刷するのではなく、ステンレスの研磨と反射で表現した事例です。見る角度や照明によって明暗が変わるため、金属ならではの動きが生まれます。

麻の葉模様をステンレスへ表現した事例

麻の葉模様をステンレスに表現した事例

04事例2:Yシャツのストライプをチタンへ

布地のストライプから着想を得て、チタン表面の研磨方向と反射差で柄をつくった事例です。色を塗って描くのではなく、素材表面の光学的な差を意匠として利用しています。

Yシャツ柄をチタンに表現した事例

Yシャツ柄をチタンに表現した事例

05事例3:MAKO梅枝をカスタマイズ

標準意匠をそのまま使わず、線の方向や見え方を変更した例です。設備や研磨条件を調整することで、既存シリーズから派生したオリジナル表現をつくれます。

MAKO梅枝のカスタマイズ事例

MAKO梅枝のカスタマイズ事例

06事例4:ヌキパネル21×デザイニングチタン

形状と研磨・反射を組み合わせ、編んでいないのに編んだように感じる意匠を目指した事例です。素材置換だけでなく、光の受け方まで含めて再設計することで新しい表情をつくっています。

ヌキパネル21をデザイニングチタンで加工した事例

ヌキパネル21×デザイニングチタンの事例

07カスタム意匠金属の設計の進め方

実務では、①イメージ共有、②素材候補の選定、③小片サンプル、④柄・光沢・方向の調整、⑤実寸に近い確認、⑥パネル構造・施工条件の確認、という順に進めると仕様を整理しやすくなります。

小ロットや1枚からの試作が有効なケースもありますが、最終的な可否やコストは寸法、素材、加工内容、数量によって変わります。施工事例動画もデザイン検討の参考にできます。

08FAQ・まとめ

標準品の柄を少しだけ変えることはできますか?

加工方法によりますが、柄のスケール、方向、密度、光沢などを調整できるケースがあります。元の仕上げと変更したい点を整理すると検討しやすくなります。

イメージ画像だけでも相談できますか?

写真、スケッチ、素材見本などから意匠方向を検討できます。金属で再現する際は、光の反射や加工可能性を踏まえて置き換えます。

ステンレスとチタンはどう選びますか?

色調、重量、耐食性、加工性、予算、使用環境から選定します。屋外や腐食環境では金属の耐食性も確認してください。

カスタム意匠金属では、デザインの抽象的なイメージを、素材・研磨・形状・施工条件へ分解していくことが重要です。お問い合わせでは、用途やイメージ段階から相談できます。


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